SEIKO(セイコー) 　59's Cronos

1959年製、セイコー「クロノス」のご紹介です。

 同じグループでありながらも、技術力を高めるためライバル関係だった、「諏訪精工舎」と「第二精工舎」（亀戸工場）。
諏訪精工舎が戦後の混乱期に発表した腕時計「マーベル」は圧倒的人気を誇りました。

それから遅れること2年後の1958年に、亀戸工場製の腕時計である「クロノス」が発表されます。

ムーブメントからケースデザインまで近代的な設計を積極的に盛り込まれたクロノスは「マーベル」はもちろんのこと、セイコーを代表する名機の1つである「クラウン」に匹敵するほどの性能でした。

クロノスは後の「キングセイコー」の開発へとつながるなど、亀戸工場の実力を証明する時計の1つです。

曲線を多用することで柔らかい印象を持つクロノス。
まるで懐中時計のデザインをそのまま腕時計サイズに小さくしたような印象をもち、懐中時計の開発を得意としていた亀戸工場ならではを感じさせるデザインです。

ケースは14金金張り素材ですが、インデックスは金無垢素材を使用しているので、エイジングの仕方、輝き方が異なり、趣のある印象に。

極力装飾を省きながら、シンプルなシルバー文字盤を配置することで、このゴールドの色合いがより活かされているデザインです。

搭載ムーブメントは23石の手巻き。
一般的に薄型のムーブメントは作るのが難しいと言われていますが、このムーブメントは精度を保ちながらも、なんと4mmの厚みで作ることに成功。

耐震装置も初期型から搭載されており、精度、整備性、実用性などにおいてマーベルのムーブメントを凌ぐ性能があります。

サイズは縦：42,3mm、横：37mm、厚み：9,9mm。
当時は薄型が主流ということもあり、厚みはなんと1cmを切ります。

見た目のボリューム感を出しつつも、軽量なうえに、スーツやジャケットの裾に引っ掛かりにくいので、ストレスなく着用していただけます。
ケースのリューズ部、裏蓋に傷があるのみで、文字盤やムーブメントに問題はありません。

打倒、マーベルの名のもとに、亀戸工場が威信をかけて開発したクロノス。
初の腕時計ということもあり、ムーブメントの開発からケースデザインまですべてにおいて妥協することなく作りこまれた時計です。

少しやれたゴールドは肌なじみが良く、暗い色合いになりがちなスーツやジャケットを着用した際に色彩を鮮やかにしてくれる1本です。

当店で取り扱う時計は全て入荷時に専門の時計整備士により、内部点検を行い、本物であると断定した上で販売を行いますので安心してご利用いただけます。

時計ご購入の際に当店にて新品のレザーベルトを付けてお届けいたします。
ご注文選択タブよりご希望のカラーを選択してご注文下さいませ。
※時計純正ベルト、またメタルバンドの付いている製品には、レザーベルトは取り付けずスペアとして別でお送りします。
また発送時には時計用専用ケースもお送りいたします。

●アンティークウォッチご購入後のご案内、必ず内容をご確認下さい●

Amboyではアンティークウォッチの販売に際し、ご注文頂いた段階ですぐにお渡しさせて頂くのではなく
専門の職人にオーバーホール(以下OH）を依頼し、OH完了後のお届けとさせて頂いています。(期間は約1～2か月程度)

時計修理技師1級の資格を持つ専門の職人により時計を完全分解、内部パッキン等の消耗パーツ交換、洗浄、注油といった
徹底したOH、日差±1分程度の状態まで整備させて頂きます。
またお届けの際にどのような作業でOHさせて頂いたのか、当店独自のOH証明書、並びに機械の分解
整備した際の写真も一緒にお送りさせて頂きます。

もちろん製品自体は中古品という特性上、絶対に壊れないという保障はありませんが、その時計の持つ本来の性能を楽しんで頂き
今後安心してお使い頂けるようにこのような対応とさせて頂いていますので、何卒ご了承くださいませ。

製品購入時は、モデルにより1年間の保障期間をご用意しています。期間が過ぎた製品でも有料とはなりますが
きちんと修理対応をお受けしています。お近くに修理店がない方も、お気軽にご相談下さい。